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2006年6月22日
アジア戦略研究会。

午前は、衆議院イラク特別委員会で閉会中審査(昨日の当欄参照)が行われました。
午後は、自民党本部で行われた、第7回アジア戦略研究会で講演をさせて頂きました。
その後、外務省へ戻り、ブリーフとインタビュー。
夕刻は、官邸での繰上げ閣議とWTOに関する関係閣僚会議に出席し、いつものように記者会見も行いました。



さて、今日講演をさせて頂いた「アジア戦略研究会」は、日本の平和と繁栄のためには、日米同盟の維持・強化と共に、「アジア戦略」が重要な課題だと考える、自民党国会議員の勉強会です。
以下、その講演要旨を掲載します。



<第7回アジア戦略研究会での講演要旨>

今、冷戦は終結したと言われている。
ユーラシア大陸の西半分では確かにそうだが、その東半分では「デタント」とは言えるが、依然として緊張状態が残っている。
これを頭において外交を考えるべき。
戦後の日本外交は「経済的繁栄と民主主義を通じた平和と幸福」を機軸としてきた。
その観点からも、現在のアジアの繁栄は歓迎すべきだ。
中国経済の急成長も、日本としては大いに歓迎すべきで、これを妬んだり恐れたりする必要はない。
ただ、心配なのでは毎年伸び続けている中国の軍事力だ。
その内容も不透明であり、中国側には、その改善について言い続けている。

日本はそのハード面ばかり取り上げられがちだが、実はソフトの面でも大変優れている。
“3J”と呼ばれる、日本のアニメ(JAPANIMATION)、ポップス(J-POP)、ファッション(J-FASHION)に代表されるサブカルチャーが注目されている。
これらは我々の知らないうちに作り上げられた、日本という国家のブランドだ。
それを最も分かりやすく表しているのが、先頃、英国国営放送BBCが世界33カ国で行った意識調査である。
その調査の中の「世界で最も良い影響を与えている国は?」との問いで、最も多かったのが日本である。

今、中国やアジア諸国が抱える環境を始めとする諸問題は、かつて日本が経験してきたものが多い。
日本はその“THOUGHT LEADER”(実践的先駆者)として、アジアと繁栄を共にしていくことを望んでいる。
その為にも、開かれた形での東アジア共同体の果たす役割は大きい。
中国との間においては“日中共益”を目指すべきである。
また、アジアにおける安定勢力“STABILISER”でもあるべきだ。
そして、彼らとは“P2P(ピア・ツー・ピア)”、すなわち、対等な仲間として関係を結ぶべきである。

外交と言えば難しく聞こえるが、実際は人間と人間とが行うものであり、その人間関係こそが重要だ。
皆さんがそれぞれのお立場で議員外交等、そういった人間関係を築いていかれることが、日本外交にとって大切なものになると確信している。



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