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2010年11月4日
「例会挨拶10・11・04」
【要旨】
● 今月1日、北方領土を巡って大きなことが起こった。ご存知のように、国後島をロシアの最高首脳が初めて訪問した。旧ソ連時代を含め、戦後65年で一度も起こったことのない事態だ。なぜこの時期に起こったのか。これが一番の問題だ

● 少なくとも、自民党政権下でこのようなことが起きたことはない。北方四島については、双方話し合いで解決するとして努力してきた。しかし、今回は事前に何の協議がなされた形跡もなく、このような事態になったのは明らかに異常だ

● これは尖閣諸島を巡る事態も同様である。昨年の政権交代以来、普天間基地移設問題などに対する現政権の言動により、日米の同盟関係がきちんとした形で作動していないのではないか

● この「隙間」を中国、ロシアに動じられている。更に北朝鮮が同様な行動を取るとなると、これはかつての「三国干渉」のようなことになりかねない状態で、極めて大きな問題だ。これに現政権がどのように対応するのか。私どもとしては最大の関心を払わざるを得ない

● 少なくとも戦後65年間で、領土の話がこれほど大きく国民の関心を呼んだことはなかったのではないか。自民党政権下で起こらなかったことが、今起きている背景こそが問題だ。各位にはその点を十分認識して対応していただきたいと思う



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