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講演・論文
2007年3月23日 外交が注目される時代に

 先週土曜日のことですが、京都市の国立京都国際会館で「外交フォーラム イン京都」を開催しました。これは国民の皆さんと意見交換を行い、日本外交について理解を深めていただくために実施したものですが、驚いたのは参加希望の申し込みが殺到したことでした。  
  急遽(きゅうきょ)、予定していた定員500人を倍増させましたが、それでも参加できなかった方々が大勢いらっしゃったようで、この場を借りておわびしたいと思います。  
  フォーラム自体は活発な質問のおかげで、非常に有意義なものになりましたが、多くの方々が外交に興味や関心を持っていただけるのは、外務大臣として非常にありがたいことだと思っています。  
  それにしても、なぜこれほどまでに外交に注目が集まっているのか。直接的には拉致や核など北朝鮮問題が大きく作用しているのでしょうが、それとは別に、今の日本を等身大で受け入れ、それなりに誇りをもっている若い世代が増えてきたこと。さらに、日本が世界で大きく評価されていることなども一つの要因なんだと思います。  
  そんな日本の評価を高めたのは、世界中で活躍しているNGOやボランティアの人々。そして湾岸戦争の際には機雷除去などで活躍し、イラクで復興支援活動にあたっている自衛隊員たちの力が大きいわけで、これはもう政治家でもなけりゃあ、役人でもなく、そういう若い人たちのおかげと言っても過言ではありません。  
  もちろん、政府・外務省もこうした評価に対応すべく戦略的外交を推し進めています。例えば、先般、打ち出した「自由と繁栄の弧」。これは民主主義、基本的人権、市場経済など普遍的価値を共有する国との連携を目指すものですが、日本の持つ経済力を使って日本が何をしたいのかを世界に初めて示したものと言えるものです。    つい先日、ペレス・イスラエル副首相、エラカート・PLO交渉局長、カスラウィ・ヨルダン国王特別顧問を招き、第3回イスラエル・パレスチナ和平信頼醸成会議を日本で開催しましたが、この場で日本はヨルダン渓谷に大農業団地をつくる構想を打ち出し、合意をしました。  
  これは日本が潅漑(かんがい)用水など技術面を含めて汗をかくので、他の国もそれぞれ一緒に汗をかきましょうというものですが、新聞などマスコミ等で大きく扱われなかったので、ご存じのない方も多いことと思います。  
  しかし、この構想が実現すれば、パレスチナやヨルダンの経済的発展はもちろん、イスラエルの安全保障やお互いの信頼関係構築にも大きく貢献できるのは間違いなく、まさに日本にしかできない中東和平外交とも言えるものです。  
  こうした点にも着目し、今後も日本外交に興味や関心を持っていただければ幸いです。

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