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講演・論文
2008年1月1日 夕刊フジ新春特別号インタビュー  
   先の自民党総裁選で敗れたものの、いまだ国民的人気を誇る麻生太郎前幹事長。「男は何度でも勝負する」と宣言しているだけに、今後の動きが注目されるが、ズバリ聞いた。
 ――2007年はどんな年だった
 「統一地方選挙、参院選挙、総裁選挙が続けてあり、まさに選挙に追われた1年だった。総裁選にしても前回から1年もたっておらず、そういう意味では忙しかった」
 ――サプライズは?
 「安倍首相の突然の辞職。これは正直、サプライズだった。印象深いのは総裁選。最終日の新宿駅前での演説には、ものすごい人が集まってくれたし、投開票日には自民党本部前にも応援の人たちが駆けつけてくれた。こんなことは総裁選史上初めてじゃないか」
 ――総裁選で敗れ、約6年8カ月ぶりに無役になった
 「2001年1月から大臣など役職に就きっぱなしだったからね。まあ、朝早く閣議とか役所に行かなくなったのと、国会に質問もないのに7、8時間座っていることが無くなったのは健康に良いかな。おまけに夜中、新聞記者が家の前に立ってる事も無くなったから精神衛生上もすこぶる良い(笑)。ただ、肉体的には今の方が忙しいけど」
 ――というと
 「『麻生が地方行脚をやる』と報道されたこともあり、講演依頼などがすさまじく増えた。この3カ月ちょっとで、高校から政治家の後援会まで?カ所以上で講演などを行ってきた」
 ――地方行脚で得たことは
 「自分の目で直接確かめたり、話を聞いたりすると、東京で聞かされていた話とかなり違うと思う事が多く勉強になる。例えば、地方格差の話でも、場所によってその実態や構造がずいぶん違う。また、不況業種と言われる業界をみても実態は様々。例えば繊維業界だが、サッカー場に行くとドデカイ旗を見るよね。浦和レッズとか。実はあの旗、福井の某会社にしか作れないものなんだけど、ここはすごい技術を持っているだけに業績も良い」
 ――参院選では自民党と国民の乖離(かいり)が指摘されたが、今もそれは解消されていないのでは
 「残念ながら、そう感じる。なんとなく国会議員の言葉も、『あまり俺たちのことを分かってないんじゃないか』って思われちゃうような、表面的な話が多いように思う。だから、『時代が大きく変わっているのに、自民党はそれに合わせてやってないんじゃないの』という声が聞こえくる。ただ、商店街を廃れさせないようにするための承継税制導入を決めるなど、努力も始まっている。たぶん自営業者の人たちはよく意味が分かると思うんだけど、こういう事をすることで、やっと『自民党も大したもんだ』という評価になる」
 ――福田内閣の支持率が下がってきた
 「まあ、支持率に一喜一憂する必要はないと思うが、改革に向かって進むには猛烈な熱意が必要。これは福田首相のキャラだと思うが、そういうものが外から見えにくい。小泉さんみたいに、あんまり熱意がない事にでも、熱意があるように見えちゃう人もいるけど、その点で損をしているのでは」
 ――支持率回復策は?
 「首相として何をしたいのか、福田さんの胸の内にはおありになると思うが、それをはっきりと打ち出した方がいい。だいたい、首相になるのは何かを実行するための手段であって、目的ではない。総裁選の際、俺は『こういう事を首相になってやりたい』と表明したが、福田さんはあまりその辺のことを言われなかった。国民としては、福田さんが首相になられて3カ月経ったので、そろそろ何をするのか示して欲しいと思っているはず。その辺りをしっかり示せば、支持率も上がってくる」
 ――2008年はどのような活動をしていくのか
 「地方行脚などで得た成果を、政治活動に反映させていきたい。特に明るい日本を作るため、立ち直りかけている経済をしっかりしたものになるよう尽力したい。そのキーワードとして考えているのが保守再生だ」
 ――保守っていうと、経済と言うより理念というイメージがあるが
 「それは違う。俺が気に入っている言葉の一つに米国人神学者で倫理学者のラインホールド・ニーバーの祈りの言葉≠ニいうのがあるが、要は何を変えていかなければいけなくて、なにを守らなきゃいけないのかという事を、しっかり認識していく必要がある。まあ、吉田茂のDNAを受け継いでいるだけに、俺が目指す保守は極めて現実的なもの。吉田は日米安保と新憲法の矛盾を飲み込みながら、米国とうまくやって経済的繁栄を勝ち取ったが、もう一度、日本に経済的繁栄をもたらしたい。かねてより、景気回復のためにはサラリーマンの給料を上げなければダメだと訴えてきたが、経団連が賃上げ容認を打ち出すなど、ようやく環境も整い始めてきた。ここからが正念場だ」
 ――日本はもはや経済成長はできないとの声もある。
 「そんなバカな事はない。日本人っていうのは、自ら汗水垂らして働く民族で、その潜在力はとてつもないものがある。だから、舌先三寸で金だけ動かしている何とかモンとか何とかファンドが出てきたとき、怪しいヤツだと思ったんじゃないの。これは日本人の持つ大きな美徳だ。高浜虚子の『去年今年、貫く棒の如きもの』という句もあるが、こういったものが保守の中にはあると思うね」
 

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