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講演・論文
2008年7月25日 『五輪独特の重圧を楽しんで!! 』  

   いよいよ北京オリンピック開会まで2週間。皆さんも日本代表選手の活躍を心待ちにしていることと思います。
 スポーツとは元来、「気晴らしや」や「楽しみ」「遊ぶ」などを意味する「disport」が変化した言葉です。ですから単なる成績至上主義ではなく、スポーツをする人も見る人も「スポーツを通じて感動する」「精神が解放される」というのが本来のあり方なのでしょう。
 ただ、オリンピックとなるとやや話は別で、見る人もそうでしょうが、選手は否が応でも「国家」を強く意識させられるものです。メダル候補と期待される選手はもちろん、そうでない選手であっても必ず「国家」を背負って試合に臨むのです。
 そのとてつもない重圧があるからこそ、選手たちは何にも代え難い価値をオリンピックに感じるし、また国民に与える感動もひとしおなのでしょう。
 今から32年前の話になりますが、私も1976年のモントリオールオリンピックにクレー射撃スキート競技の日本代表として出場しました。
 その2年前に行われた1974年のメキシコ国際射撃大会で優勝していただけに、マスコミなどが予想するメダル候補の片隅にも名を連ねていたようでした。競技のレベルという点に関して言えば、参加者が圧倒的に多い世界選手権の方が間違いなく高かったからです。
 しかし、オリンピックには世界選手権では絶対に味わえない独特の重圧や雰囲気があります。それがなんとも面白いのですが、それゆえさまざまなドラマも生まれるんじゃないかと思います。
 実際、私が出場したスキート競技で言えば、風のイタズラもあってメダル候補と言われたライバルたちは次々と脱落。私も41位と満足な結果を残せませんでした。
 今でもそのときの様子ははっきりと記憶に焼き付いておりますが、不思議なことに悔いはなく、このモントリオールを最後に私は競技生活にピリオドを打ちました。
 「男は何度でも勝負する」というのが身上であり、とにかく興味を持ったら徹底的にやらねば済まない性分だけに、当時は自分でもあきれるほど暇があればスキート競技にのめり込んでいましたが、それまでの日々がウソのようにきっぱりとやめた。そうさせる不思議な力がオリンピックにはあるのです。
 だからこそ、北京オリンピックに出場する選手の皆さんには、オリンピックならではの重圧を面白いと思って楽しみ、存分に力を発揮してほしい。そう心から願っております。
 今、生きる目標や未来への期待を見失った青少年が増えていると言われていますが、スポーツは心身ともに健康な子供たちを育成する極めて有効な手段であることははっきりしています。このオリンピックを契機に、スポーツの裾野がさらに広がることも期待したいと思います。
 

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